よるめるが綴るblog

シングルマザー歴10年超え。趣味、映画、ドラマ、好きな事とこれからの人生。

誉田哲也【あなたが愛した記憶】殺人事件から思う事

おはようございます、よるめるです。

ストロベリーナイトシリーズから始まり誉田哲也さんの作品が職場でブームとなっています。

 

ストロベリーナイトシリーズの【感染遊戯】を読む前にこちらを読み終えてしまいました。

 

【あなたが愛した記憶】

 

あなたが愛した記憶 (集英社文庫)

あなたが愛した記憶 (集英社文庫)

 

 

後半過ぎたあたりから先が気になりあっという間に読み終えてしまう程誉田哲也さんの作品は面白いです。

 

ある連続殺人事件から始まった衝撃の展開

探偵の主人公の元に現れた1人の少女が、持ってきた人探しの依頼から物語は始まります。

その少女は、実は昔付き合っていた女性との間に出来た子供でありその子が依頼してきた人探しは、実は世間を騒がしていた連続殺人事件の犯人だというのです。何を根拠に会ったこともない少女を自分の子供だと信じ、その子が言ってる事が事件につながる本当のことだという事も少しずつ明らかになっていきます。

 

  証拠がなくても、自分とその少女の母しか知らない事実など、信じがたい事実にどんどん紐が解かれていきます。

  最初は全くどういう事実が隠されているのか想像がつかず、どんな展開になるのかと前半は分かりませんでした。

  毎回思いますが、この誉田哲也さんの小説を最近読んでいて、やはりこの殺人の描写がすごくリアルで、映画のように目で見てないので自分の頭の中で想像するとよりリアルでもう胸が苦しくなります。なんとも残忍で、容赦なく、それを何とも思わない容疑者の心情がつらいです。

 

  世間一般、法律でももちろん殺人は罪とされていて、でもその行動を悪いと思わない人もいて、根本的に違う思考・思想を抱いている人を相手にあがいているようて、ズドーンときます 。

 

人格継承が巻き起こした殺人事件

 この物語は、実は親子間で起こる人格継承による殺人事件です。親が殺人犯で、その息子に記憶と魂が継承されており、息子に乗り移り父親の魂が息子の中で生きているので体以外、中身は父親の記憶なんです。これはずっと昔から継承されていて、自分の子供が出来ると自分の記憶は子供に継承されていき、自分は命を落としてしまうのです。

  人格継承という設定があまりリアルではないので、ちょっとどうなるのかなって思っていましたが、私はひょっとしたら世界のどこかでこんな話もあるのかもしれないな〜なんて想像したりしてました。

  奇跡体験アンビリーバボーなどでよくありそうだなとか。まさにアンビリーバボーな出来事です。

  自分の魂をずっと継承していく為に自分の子孫を残す為に、女性を拉致監禁し暴行を加え、子供を作ろうとするのですが、生理が来た途端自分の子供が出来ていないということで、その女性たちの命を奪ってしまうというのが事件の概要です。

 

殺人事件によって残された家族が背負うやるせない気持ち  

  結局、この主人公の周りの大切な人が2人もこの犯人に命を奪われてしまうのですが、やはり辛いのはその人の周りの人の気持ちです。突然大切な人を奪われてしまった喪失感、助けることが出来なかった絶望感。いろんな感情がまとわりつき、ずっとずっとその感情に支配されながら自分は生きていかなくてはいけない。

  小説を読んでもそうですが、テレビでニュースを見るたび毎日こういう事件は起こっていて、やはりそれは身を持って経験した人にしか分かり得ない苦しみなど想像するだけで色々考えてしまいます。もし、それが意図しなくとも他人の命を落とさせてしまった事故であればなおさら加害者も辛いです。加害者、被害者、罪を償いたくとももう戻っては来ない命。これを背負って生きていく、どうなれば許されるのか、許せるのか、色んな感情がうごめきます。

   

最後の結末がやっと冒頭に繋がる

  最初の冒頭の部分と、中身の時系列が最後になりやっと、なるほど、この事だったのかと全てが繋がった時はすっきりでした。内容にのめり過ぎて、冒頭部分とどう繋がるのかなんて考えもせず読み進めていました。

 

  結末は、悲しいような、その決断で本当に良かったのか、すっきりハッピーエンド的な最後ではなかったのですが、またその考えさせられる感がよかったのかなとおもいました。

 

 事件ものの小説はすごく読んでて、色んな事を考えさせられたり、色んな感情を知ったり、向き合ったり、自分ならどうなるかなとか色々思いを馳せる時間がとても好きです。

 

最近は仕事が暇なので、どんどん読んでいきます笑(ちゃんと仕事もしてますよ)